卒論研究の手順4−考察


 研究の手順はあらゆる学問分野(自然科学も社会科学も)に共通する。それは
  仮説→検証
の繰り返しである、ということ。文学研究においては、まず作品や参考文献を読んでそこにどんな問題があるかを探り、設定した問題点について仮説を立てる。仮説とはつまり仮の答え。これは間違っていてもいい。その仮説は、更に作品を読みこなし参考文献を読む中で、時には修正されたり補強されたり、時には覆される。修正・補強されれば自信を持って自説を公表すればいいし、覆されたら新たな仮説を考え出して検証すればいい。また副産物が生まれることもある。もともと考えていなかった副産物を公表することになってもかまわない。