2007年(平成19年)


方丈記覚書四 方丈記の諸本管見
れぎおん56号2007年2月1日p2-7.
 大福光寺本以外の方丈記諸本について、従来の研究に基づいて考察した。

方丈記覚書五 鴨長明集
れぎおん57号2007年4月1日p2-7.
 長明集の注釈的研究はまだ充実しているとは言えない。数少ない業績の一つである細野哲雄校注日本古典全書所収の長明集注釈を参考に新たに長明集を読み直し、その和歌の特徴等を考察した。

方丈記覚書六 二つの鴨長明全集
れぎおん58号2007年7月1日p2-7.
 簗瀬一雄編『校註鴨長明全集』と大曾根章介・久保田淳編『鴨長明全集』を比較。後者に含まれる作品の内、方丈記の先蹤や同類作品として三で触れなかった二つの漢文の記、擬香山模草堂記と小亭記について、その内容を考察した。

方丈記覚書七 正治二年後度百首
れぎおん59号2007年10月1日p2-7.
 後鳥羽院歌壇で行われた正治二年後度百首について、その歴史的位置づけ、長明の百首の特徴などを論じた。先行研究は乏しいが、木下華子の「鴨長明『正治後度百首』の構想」(『文学』2005年7月)が魅力的な読みを示していた。それを紹介するとともに、他の視点をも提示した。